アンナ・ガンマンズ
Anna Gammans
アンナ・ガンマンズ
彼女を惹きつけるのは風景の中に広がる無数の色彩たちです。この無限に広がる色彩が自然と調和された風景が、彼女自身のイメージの創造へと駆り立てます。そして特にアンナが描く鮮やかな港は、息を呑むような美しさとダイナミックな雰囲気を巧みに捉えています。
海面に映し出される日の出入りの刹那的な表情を、彼女は多彩な色彩を用いて独自のイメージで制作します。彼女自身が｢爆発する空｣と表現するダイナミックな空模様の情景は、自然のエネルギーや感情を表しドラマチックな輝きを放ち、見る人を魅了しています。
彼女は主に油彩画を多く描いています。油絵具が自分のイメージに対してどのように作用し操作できるかに着目し、ブラシ、スポンジ、パレットナイフさらには手を含むさまざまなツールを使用して本能にまかせて直感的に絵を描きます。またそれに加え、彼女はスプレーペイント、アクリル絵具、インクなど様々なメディアを用いて混合技法を行い作品に面白みと質感の重厚さを演出します。
彼女は幼い頃からアーティストである母親の影響を受け、アンナは自然と絵画制作に取り組むようになりました。特に自身の出身であるヨーロッパの作家の様々な影響を強く受け、ターナーやマティスなどのロマン主義や印象派の巨匠の作品から、ジョアン・コルノの表現力豊かなスタイルと鮮やかなパレット、デイビット・ダウントンのおおらかなファッションイラストまで多くの要素を吸収していきました。
それらは自由な表現とフォーマルな構成要素とのバランスを取る、今の彼女が独自のスタイルを確立するのに大変役立ちました。
アンナはロンドン、ケンブリッジ、ヨークのさまざまなギャラリーで展示を行っています。 彼女は国際的にも知られるようになり、2014 年の夏には DAPA およびワンタワーブリッジのバークレーホームズと共同で注目を集めるインテリアデザインプロジェクトに取り組みました。ごく最近では、彼女はヨーク大学の歴史学部創立50 周年を記念する委員会も勤めています。
ギャラリーファインアーティスト オーナー 江尻文子
