ピエルマテオは、1963年イタリアのテルモリに生まれる。画家の父と画廊画材店を経営する叔父を持ち、幼少期から自然と絵を多く描いた。
青年期には音楽に興味を持ち、サクソフォン奏者として活躍したが、やがて画家へと転向する。
ピエルマテオの絵画は、どこまでも明るくて楽しくて、音楽のようにリズム感があり、見ているだけで身体中にエネルギーが沸き、希望と喜びを感じる事から、イギリスではHappy art(幸せの芸術)の画家と呼ばれている。
ピエルマテオ曰く、
「私が描いているとき、私の心の振動が高まるのです。そうすると元気が出て、美しいもの、幸福、喜び、愛、そしてすべてのポジティブな感情をキャンバスに表現できるのです。そしてそれらを皆に差し上げたいのです。」
彼のファンタジーに満ちた絵画世界は、世界中から愛されている。
ピエルマテオの作品紹介

技法で選ぶ
作家詳細
ジョゼ・ピエルマテオ/Giuseppe Piermattéo

略歴
1963 | イタリア、テルモリ生まれ。 |
1998 | 時代の証人画家展ブロンズ賞受賞 |
1999 | 青年画家展金賞受賞 ヴァランス国際アートサロン名誉招待作家 |
2000 | ヨーロッパアーティストサロン名誉招待作家 |
2001 | 地中海サロン名誉賞受賞 |
2002 | 国際ライオンズクラブ賞受賞 ベジエ美術展鑑賞受賞 |
2003 | サロン・ド・タヴォロォツア金賞&名誉賞受賞 |
2004&2005 | サロン・アルテニム・ニーム名誉招待作家 |
2006 | サロン・ド・サンアルバン・ル・タンブル名誉招待作家 |
2007 | サロン・ラ・フォンテーヌ・デ・ザール・ア・サナリ・シュール・メール金賞 |
2008&2010 | サロン・アルテニム・グルノーブル名誉招待作家 |
作品詳細
「花とミュージック」
赤い色は女性、青色は男性だ。主役を取り巻くように紅茶、フルーツ、花瓶、楽器などが明るい色彩で描かれ、楽しげな家族を連想させる。
色彩に注目してみよう。原色の赤と青が中心に置かれ、派生的なピンク、水色、緑、紫などがバランスよく配置され、外側に配された原色の黄色がアクセントになっている。色彩同士がお互いに引き立て合い、幸福感に満ちたハーモニーを奏でている。
外景と同じ薄いオレンジ色の雲のような空間の中に描かれた遠景にはその家族が住んでいるであろう小さな建物とそれを取り巻く風景が描かれている。遠景の建物と木々は、近景の色彩と対応するピンク、水色、緑、紫で描かれ、原色の黄色を目立たせながら近景とも調和している。遠景には前景で主役となった赤と青の色彩は使われていない。青と赤は家庭の中心の父(夫)と母(妻)であり、家も家を取り巻く風景も、父母を中心とする家庭の風景であるようだ。原色の黄色はその前景と遠景にリズミカルに配置されて、遠景と前景の断絶を防いでいる。
この絵画からピエルマテオの家庭環境をも読み取ることができる。
赤いポットは妻への信頼を表しているのだろう。
イタリアはローマ時代以降、ほかの民族に支配された時期や、暴君に振り回された時代が長く、為政者に対する不信感が強い。そのため家族以外のつながりに信頼がおけない歴史的な背景があり、家族のきずなが強い。物質を所有することより生活に豊かな色どりを添えることを好む。
◆レスリー・セイヤーの >> 全作品リストはこちら
◆海外アーティストの >> 全作品リストはこちら
◆国内アーティストの >> 全作品リストはこちら